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ちょろり1日々徒然

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2010年 08月 10日

松井守男氏・・絵言霊

以前テレビで海外で活躍している日本人を特集する番組があって、感動した画家がいた。
・・・名前を覚えていなくて・・でも今、豊橋美術博物館~8月22日まで)で行われているポスターを観ているうちに、もしかしてこの人?・・会場に足を運んだ。文字が絵の中に・・だんだん確信・・画集など読んで・・やっぱりそうだった。そして・・・
なんと愛知県豊橋市出身だった!松井守男氏!
1942年生まれ・・・フランス留学後・・・画商を通さない独自活動が元で、フランスの画商から嫌がらせを受け・・いろいろ苦しいことが。その後自殺を考え、遺作として1985年「遺言」という作品を2年半かけて製作。それが大物の画商に目が留まり一躍有名になったらしい。
その「遺言」を描いている最中、いつのまにか無数の「人」という字を描いていた。描いているうちに、夢中になって苦しみはいつのまにか無くなり、描くという行為によって、浄化された・・と、テレビで解説していた。そうか、書く事、描く事にはそんな浄化作用があるのだという再確認。
そして、その時使っているのが、世界中で一番繊細だと言われている日本の面相筆。彼の出身地・豊橋は、筆作りで有名なので、出身地も何か影響していたのかもしれない・・
展覧会の絵の中で、「遺作」が一番素晴らしかった。山並みの様に見えたり、人の文字に見えたり、彼の絵は、近くと遠くからとは全然印象が違う。死ぬ覚悟で描いてたなんて全然見えない何処かを見てしまった、抜けたような清々した印象。そして、やはり実物と印刷物は違う。言霊ってあるけれど・・絵霊もあるはずだ。
松井守男氏・・絵言霊_b0087077_20301525.jpg


by 2of4of1 | 2010-08-10 20:21 | 衣・住~アート


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